内装と建築基準法
2022年6月7日

職人さんの匠の技と
デザイナーの拘りと
建築基準法….

「この柱はディテールが重要….」
「色はクラシックな重圧感を出したい….」
「塗料の艶感は…」

など、柱一つにとっても
装飾においてデザイナーと職人のやりとりがあります

内装工事では、現場の状況や建築法など現実的な側面と
デザイン細部の認識の違いなどが起こりがち
想定外のことも起こり随時調整は付きもの
オフィスワークも内装の現場においてもコミュニケーションは重要です
これは現場だけの話ではないと思いますが
上手にバトンを渡せるよう常に配慮が必要です

更に安全面においては
建築基準法*という日本の法律に則って行われます

※『建築基準法』とは
国民の生命・健康・財産の保護のため
建築物の敷地・設備・構造・用途について
その最低基準を定めた日本の法律である

たとえば消防法に基づく目線からは、自然災害に伴って発生する二次災害など
もしもの時を想定しつつ工事が進みます

施策としては、天井・壁は燃えにくい材料でつくります
今回のこだわりの柱のベースはベニア板などの木材ではなく
写真の様な石膏ボードを使用しています
高い耐火性能があり、それ自体が燃えてしまうことはありません
プラスターボード自体が温度上昇を遅らせる断熱材の役割を果たし
炎が燃え広がるのを防ぐ効果があるのです

火災予防の対策や万一火災が発生した際の備えの他
構造計算による建築物の耐震化の推進
温暖化対策を考慮して省エネルギーで環境に優しい設備の設置など….
見えない部分においても幾つもの配慮があります

普段使用している空間で安心して楽しい時間を過ごせるよう
デザインにおいても安全性においても日々試行錯誤です

今回は少し硬い内容になってしまいましたが
次回からまた職人さんたちについてのブログは続きます….

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